映画「スーサイド・スクワッド (原題:Suicide Squad)」感想 お休みの日、部屋に閉じこもってるだけじゃだめだよね!映画館いってきたよ!! 悪党どもが大暴れする映画、「スーサイド・スクワッド」の感想です。ネタバレがあるかも。2016.09.12 03:55映画エンタメ
映画「君の名は。 your name.」感想 入れ替わる場所/出会う場所 見てきた。土曜は出勤日なのだけど、午後からなので、午前中いけんじゃん!?!?!?とか調子乗って見た結果、映画の余韻で仕事に集中できず、しかし、残しておきたかったその余韻は仕事のトラブルに対応していたら胡散霧消していた。返してくれ。 仕事の前に映画見るの、辞めたいと思います。 以下、ネタバレが多分にあります。ご注意を。2016.08.28 16:36アニメ映画エンタメ青春
小田雅久仁作『本にだって雄と雌があります』感想 本を読みながら、ぶふっ、と吹いた経験はあるだろうか。しかも、何度も。落語を元にした小説なども読んできたが、ここまでの長篇で、しかもただ、笑わせるだけじゃない、そんな本を、傑作と言います。ははっ、こりゃ傑作だ。 以下、あらすじと冒頭ね。本も結婚します。出産だって、します。小学四年生の夏、土井博は祖父母の住む深井家の屋敷に預けられた。ある晩、博は祖父・與次郎の定めた掟「書物の位置を変えるべからず」を破ってしまう。すると翌朝、信じられない光景が――。長じて一児の父となった博は、亡き祖父の日記から一族の歴史を遡ってゆく。そこに隠されていたのは、時代を超えた〈秘密〉だった。仰天必至の長篇小説! あんまり知られてはおらんが、書物にも雄と雌があ...2016.07.23 02:44エンタメ読書
乙一ら編『幻夢コレクション メアリー・スーを殺して』感想 この本ほど、異色なアンソロジーはないだろう。何しろ、全て同一人物なのだから!!! 乙一、中田永一、山白朝子、越前魔太郎の作品、そして安達寛高の解説が付いた、全て同じ人物による、幾つもの名義を使いこなす著者の贅沢な短篇集なのだ! 以下、惹句と表題作の書き出しだよん。「もうわすれたの? きみが私を殺したんじゃないか」(「メアリー・スーを殺して」より)合わせて全七編の夢幻の世界を、安達寛高氏が全作解説。書下ろしを含む、すべて単行本未収録作品。夢の異空間へと誘う、異色アンソロジー。 メアリー・スーを殺すに至った動機と、その後の数年間について書こうと思う。 私という人間は、好きな作品ができると、どこまでも没入してしまう癖があった。作品のジャ...2016.05.15 14:52エンタメ青春ミステリ読書
最果タヒ作『渦森今日子は宇宙に期待しない。』感想 学生最後の更新は、最果タヒ『渦森今日子は宇宙に期待しない。』。青春ものでお届けします。以下あらすじと冒頭引用、いってみよー。私は、私であること、諦めないでいたい。渦森今日子、17歳。女子高生で、アイスが好きな、宇宙人。最後で「え?」となったかもだけど、私も、私の友達(岬ちゃん、柚子ちゃん)も、そんなことは気にせず、部活動、体育祭、夏合宿、と毎日を突っ走る。でも、なんだろう。楽しいのに、面白いのに、もやもやする。私が女子高生だから?それとも、宇宙人だから?この”痛み”に、答えはあるの――?ポップで可愛い、青春小説の新地平。 簡単に言えばここは宇宙探偵部で、ついでにいうと私は宇宙人です。OK?宇宙人は妄想とかじゃなくて本当に宇宙からき...2016.03.31 13:37エンタメ青春読書
笹本祐一作『星のダンスを見においで』感想 僕やあなたの上に広がる空のもっと上、そこに深遠に広大に存在する宇宙。もはや、現代人はその宇宙にしか未知を、ロマンを、異世界を、感じることができなくなったのかもしれない。地球上には人類に未開拓な場所など存在しないのだ。昔の西部劇はアメリカという新大陸の西を制圧していく男たちの物語だった。今はもう、「西側」は存在しない。その「西側」に匹敵する存在は宇宙しか存在しないのだ。 というわけで、『星のダンスを見においで』の感想です。分冊二冊なので(『地球戦闘編』と『宇宙海賊編』)それぞれのあらすじと、第一巻の『地球戦闘編』の冒頭を引用。〈地球戦闘編〉西銀河に悪名を轟かせた宇宙海賊ジャックが姿を消して18年。足取りを追う、かつての部下たちは辺鄙...2016.01.25 17:34エンタメ読書SF
アニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」感想 今日、最終話を見た。よかったので、すこししたためておこうと思う。以下あらすじ。歴史ある芸能プロダクション「346プロダクション」には数多くのアイドルが在籍している。そこで新たにスタートする「CINDERELLA PROJECT(シンデレラ プロジェクト)」!普通の毎日を送っていた女の子。アイドルの卵に選ばれた彼女達が、初めて見る世界で紡ぐシンデレラストーリー。みんなと一緒にお城へと続く階段を登っていく事が出来るのか。今、魔法がかかり始める――2015.10.16 22:23アニメエンタメ青春
森博嗣作『スカル・ブレーカ The Skull Breaker』感想 天然ジゴロ、という言葉を知ったのは漫画『ハヤテのごとく!』だったろうか。主人公の綾崎ハヤテが意図せず周囲の女の子をおとしていく様を、登場人物が「天然ジゴロ」と称していたわけだけど、中一純情ボーイだった僕は意味が分からなかった。ちなみに、『ハヤテのごとく!』公式ホームぺージを見ていたら、三千院家のメイド、マリアが17歳である、という記述をみつけて、泡吹いてぶっ倒れている。 というわけで、かなり強力な天然ジゴロが登場する『スカルブレーカ The Skull Breaker』(以下『スカル・ブレーカ』)です。以下、あらすじ引用。生きるとは負け続けること、死ぬとはもう負けぬこと――侍同士の真剣勝負に出くわし、誤解から城に連行されたゼン。彼...2015.09.21 12:05エンタメ青春読書
住野よる作『君の膵臓をたべたい』感想 僕はやはり恋愛小説を読むのには向いていない。恋愛というと語弊があるか。人間関係を特にクローズアップさせた作品を読むのには向いていない。SF的なガジェットやミステリ的な仕掛けで中和されていたり、そんな主題が読み取れる、くらいだとちょうどよく読めるのだが、まっすぐに真摯に伝えられると、僕のキャパをオーバーしてしまう。伝えたいことが明確で、それがまっすぐ文章に乗っているから、少しひねくれた(と思いたい)僕は耐えられないんだろうなあ(遠い目)。 そんなまっすぐで、とっても力強い小説を友達の薦めで読むことになった。その名も『君の膵臓をたべたい』。以下あらすじ引用。ある日、高校生の僕は病院で1冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それは、...2015.08.31 00:57エンタメ青春読書
平本アキラ作『監獄学園(プリズンスクール)』感想 僕を面白い漫画と出会わせてくれるのは、いつも友達のおかげだ。全て揃えるのにはまあまあお金がかかるということもあり、自分で漫画を買うことのモチベーションが低いが、漫画が嫌いというわけではない。むしろ好き。でも、情報収集の精度が低かったり、アンテナを張っていなかったりと、自分では何が面白いのか判断がつかない。でも、面白い漫画は結構知ってる(と思う)。それは、高校の部室だったり、寮の友達の部屋に、面白い漫画がたくさんあったからだろう。「その本面白いよ」と気軽に貸してくれる友達に囲まれているのはとってもありがたい。 そんな流れで最近読んだのは平本アキラ作『監獄学園(プリズンスクール)』である。ツイッターなどで「ワロタwwww」とか呟いてい...2015.08.27 14:54漫画エンタメ
辻村深月作『鍵のない夢を見る』感想 大学に行くために上京して、そして2年後の成人式。久しぶりに会う小学校の同級生たちは何も変わっていなかった。小学校時代の人間関係を二十歳になっても続けていた。小学校時代のように振る舞い、僕みたいに久しぶりに帰ってきた同級生を小学校時代のように扱った。まるでタイムスリップしたかのような感覚だった。 別に彼ら(彼女ら)を馬鹿にしたり、断罪しようとする気持ちは全くない。しかし、そこにはある種の(僕の感じる)息苦しさがあったのは事実だ。そんな地方特有の(と言ったら語弊があるかもしれない)息苦しさを感じさせたのが辻村深月作『鍵のない夢を見る』だ。以下、あらすじ引用。 どうして私にはこんな男しか寄ってこないのだろう?放火現場で再会したのは合コン...2015.08.20 14:59エンタメ読書