浅野いにお作『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』感想 「週刊朝日別冊 小説トリッパ― 二〇一六年夏季号」には佐々木敦と東浩紀が主宰する批評再生塾の第1期総代と次席の批評が掲載されている。 総代の吉田雅史は日本語ラップを用いて(「漏出するリアル」)、次席の川喜田陽は漫画を用いて(「擬日常論」)、昭和90年代と昭和の終わりを論じた。 「漏出するリアル」の方は、日本語ラップが自分にとって門外漢過ぎて「そ、そーなのかー」と読んだだけであったが、「擬日常論」の方はかなり面白く読めた。そこで取り上げられている漫画『花と奥たん』と『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』に興味が湧いたので、後者を買ってきました。 以下、あらすじです。大きなUFOが浮かぶ世界は今日も廻る。二人の少女のデスト...2016.07.19 05:39漫画青春読書SF
石黒正数作『外天楼』感想 これも借り物。おススメを読みまくる日々。あ、新成人はおめでとうございます。一年が過ぎる速さに気を付けるんだぞ。 以下惹句引用。増改築を繰り返し迷路と化した集合住宅の一室で発見された不可解な死体(「面倒な館」)。人工生命学の科学者が刺殺された現場に残された血文字(「フェアリー殺人事件」)。新任の女刑事が過激でマニアックな推理を繰りひろげるせいで、世界は混乱していくばかり!?奇妙にねじれた笑いと感動に不意打ちされる傑作!! ちょっとネタバレあると思います、注意。伏線の回収が快感を呼ぶタイプの作品なので、読むつもりがあって、未読の場合は感想をあまりじっくり読まない方がよいと思います。問題ないように気を使ってはいますが、一応。無理でした。...2016.01.11 03:08漫画ミステリ読書SF
幸村誠作『プラネテス』感想 わからない。なにもかも。わからない。宇宙に行けばわかるのかな?というわけで、幸村誠作『プラネテス』です。以下あらすじ。 しがないデブリ(宇宙廃棄物)回収船に乗り組むハチマキは、大きな夢を持ちつつも、貧相な現実と不安定な自分に抗いきれずにいる。同僚のユーリは、喪った妻の思い出に後ろ髪を引かれ、自分の未来を探せずにいる。前世紀から続く大気の底の問題は未解決のままで、先進各国はその権勢を成層圏の外まで及ぼしている。人類はその腕を成層圏の外側にまで伸ばした。しかし、生きることーーその強さも弱さも何も変わらなかった。 講談社の公式ホームページ引用。サイトは一番最後に。 漫画はあんまり読まないのだけれど、「ワイ、SF好きなんや」とかほざいてた...2015.10.14 18:09漫画読書SF
平本アキラ作『監獄学園(プリズンスクール)』感想 僕を面白い漫画と出会わせてくれるのは、いつも友達のおかげだ。全て揃えるのにはまあまあお金がかかるということもあり、自分で漫画を買うことのモチベーションが低いが、漫画が嫌いというわけではない。むしろ好き。でも、情報収集の精度が低かったり、アンテナを張っていなかったりと、自分では何が面白いのか判断がつかない。でも、面白い漫画は結構知ってる(と思う)。それは、高校の部室だったり、寮の友達の部屋に、面白い漫画がたくさんあったからだろう。「その本面白いよ」と気軽に貸してくれる友達に囲まれているのはとってもありがたい。 そんな流れで最近読んだのは平本アキラ作『監獄学園(プリズンスクール)』である。ツイッターなどで「ワロタwwww」とか呟いてい...2015.08.27 14:54漫画エンタメ