平本アキラ作『監獄学園(プリズンスクール)』感想

 僕を面白い漫画と出会わせてくれるのは、いつも友達のおかげだ。全て揃えるのにはまあまあお金がかかるということもあり、自分で漫画を買うことのモチベーションが低いが、漫画が嫌いというわけではない。むしろ好き。でも、情報収集の精度が低かったり、アンテナを張っていなかったりと、自分では何が面白いのか判断がつかない。でも、面白い漫画は結構知ってる(と思う)。それは、高校の部室だったり、寮の友達の部屋に、面白い漫画がたくさんあったからだろう。「その本面白いよ」と気軽に貸してくれる友達に囲まれているのはとってもありがたい。


 そんな流れで最近読んだのは平本アキラ作『監獄学園(プリズンスクール)』である。ツイッターなどで「ワロタwwww」とか呟いているとき、割と真顔だったりするわけだが、この漫画は普通に爆笑できる。マジで大笑い。ワロタwwww 以下公式サイトよりあらすじ引用。


 東京郊外に位置する厳格な進学校「私立八光学園」。元々女子校だったのだが、今年度から理事長が替わったことにより、経営方針が変更、男子も入学可能になった……。
 ところが、入ってきたのはたったの5人。その内の一人、藤野清志(キヨシ)は、入学すれば彼女なんてすぐに出来る……と夢見ていたのも束の間、1ヵ月が過ぎても女の子と会話することすらままならなかった。
 ヤケになり、残りの男子、ガクト・アンドレ・ジョー・シンゴとともに、女子風呂覗きに挑んでしまったキヨシ。だがその作戦は、「裏生徒会」を名乗る謎の美女3人組によって、粉々に打ち砕かれてしまう……!!
 捕らえられた5人の男子達は、学園中央に位置する懲罰棟(=通称・プリズン)に投獄されてしまった。果たして彼らは、最強の看守達の目をかいくぐり、真っ当な学園生活、さらにはカワイイ女子との楽しいスクールライフを手にすることが出来るのか………!?


 男の夢!みたいなシチュエーションから始まる冒頭から、一気に女子の尻に敷かれ(!)、迫害されながらも、頑張って立ち(勃ち)あがろうとするそんな男子たち5人はとても魅力的だ。キャラが立ちすぎていて忘れられないでゴザル。み~んな頭が悪い(褒め言葉)。男子高校生の鬱屈とした性欲が解放されたようなそんな下ネタの数々に大爆笑まったなし。


 そして、女子たちもキチガイ揃い(褒め言葉)。絵柄は個人的にだけれど、かわいい、って感じじゃない。いわゆる萌え絵ではない。でも、物語の肉付けでどんどんかわいく見えてくる不思議。僕は花ちゃんを推します。

 この見た目で空手有段者。すぐ暴力による制裁を男子共に加え、スカートの下にはジャージを常時着用。でも、やはり女の子らしく、恥ずかしいものは恥ずかしいらしい。主人公のキヨシとおしっこによる因縁(?)ができ、それが第1巻から最新巻(第16巻)までずっと引きずっているのだ。やってることはド変態なのに、なんでか女の子らしさが滲み出る、とってもかわいい女の子なのだ!!特に最新巻はまじでかわいいので、おススメです。


 話の展開はかなり上手。おしっこの因縁(??)にしろ、伏線ではないかのような書き方をしているのに、後々しっかり回収しさらに話を面白くしている。何気ない出来事(あまり何気なくない)がその場限りのものじゃない。今後の展開がさらに楽しみになります。いい意味で構成がギャグ漫画っぽくない。でも、そんなことを気にしなくても全然面白いです。オチでめっちゃ力の入った絵を使うのはずるいと思います。


 男子たちのノリとか、とっても楽しい。本当に笑える。物語的な骨子もしっかりしている。だから、違和感とか感じずに頭を使わないで、笑いに集中できると思います。まあ、確実に言えるのは、下ネタは世界を救うということでしょう。乱世でござる!乱世でござる!

 

0コメント

  • 1000 / 1000