映画「スーサイド・スクワッド (原題:Suicide Squad)」感想

 お休みの日、部屋に閉じこもってるだけじゃだめだよね!映画館いってきたよ!!


 悪党どもが大暴れする映画、「スーサイド・スクワッド」の感想です。ネタバレがあるかも。


――「予告2」より


 本作の魅力は「キャラクター」。それに限る。

――「キャラクター特別映像」より


 いや、ほんとにキャラが立ってる。最高。


 見せ方が非常にコミックっぽいのも特徴でしょう。それぞれの悪役を記号のみで表していたエンドロールは一見の価値あり。頭の悪そうな(ほめ言葉)音楽と相まってすごくいい感じです。

誰が誰だか一瞬でわかる(見てれば)。まあ、もともと記号色のつよいキャラクターですけどね。

――Skrillex & Rick Ross - Purple Lamborghini 

Skrillex最the高すぎるな、、、


 同じように、映画の冒頭、悪党たちの紹介場面があるのだけれど、それぞれの人物がコミカルに魅力的に、紹介されております。プラス、公権力へのうらみつらみとひどさも。


 個人的にはこのポップな感じで全編やってくれれば最高な映画だったんですけど、、、


 あ、ちなみに悪党どもの中で、一番不憫なのはこいつ。

 縄さえあれば、なんでもできる(なんでもできるとはいっていない)を地で行くヤツ。かわいそう。


 個人的な興味は、「悪をもって悪を制す」の構図の”制される側の悪”がどのように提示されるか、だったのだけれど、そこがすごくがっかりだった。だって、自業自得なんだもの。黒人のおばはんがこのスーサイド・スクワッドを結成した張本人。スーパーマン亡きあと、今後スーパーマンのような”超人類(メタヒューマン)”がテロリストになったらどうするのか。そのような問題に対し、スーパーマンやバッドマンを苦しめた悪党どもなら太刀打ちできるのではないか。死んでも問題ないし。ということで結成したのだけれど、このおばはんが無能すぎるのです。


 今回の騒動の諸悪の根源は、このおばはん。こいつがスーサイド・スクワッドを結成しようと思わなければ、騒動自体起こらなかった。一番世に離しちゃいけないやつを寝てる間に逃がしちゃうんだから世話無いよ!!


 自分のまき散らしたうんこの処理を他人にやらせる、という大きな構図。世界を巻き込んだ死刑制度って感じ。そして自信満々の彼女。


 なんやねん、お前!!


 悪党どもが世界を救った後、突如あらわれた黒人おばはんに「生きとったんかワレ」と悪党どもが毒付く場面があるのですが、観客もみんなそんな気持ちだったんじゃないでしょうか。


 しかし、世界を救おうが何しようが、悪党は悪党。罪が許されるわけでもなく、たった10年の減刑のみで豚箱にぶち込まれるスーサイド・スクワッドの隊員たち。3年分の終身刑の内のたったの10年!!!


 そのシビアさは、いやに現実志向で心に残りました。


 ジョーカー、私を連れ出して!!!

 ちなみに、僕の”推しキャラ”はこいつ。

キャプテン・ブーメラン!!!

 ぬいぐるみが好きだとか、得物がめっちゃ効率悪そうなブーメランとか、なんのキャプテンだよとか、そんなところも好き。そして、一番”悪党”っぽかったってのも最高です。


 ”人間らしさが弱点となる”とか、普通のヒーロー映画の文脈をアンチ・ヒーロー映画でも適用しちゃ興覚めだよ!!


 自分の自由に、足枷になるやつガンガンころせよ!!


追記

面白い考察見つけた。

――P.P(@downclown99)氏「スーサイド・スクワッドのあれこれ考察、ネタバレ注意。 スーサイド・スクワッドはBvSのヴィランなんだよって話。」


 でも、この映画を見て、これに気付けるのには、それこそ「クレヴァー」でないといけないし、プロモーションの仕方、間違ってると思う。

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