我もまたYOUTOPIAにあり。(今までの総括とこれから) そういやなんだかんだでこのブログをはじめて、半年くらい経ったみたいで。 うむ~、割ととりとめもないブログの内容であるような気がしていまして、すみませんって感じです。それでも、毎日アクセスして下さる方がいるのだから、続けていこうと思ってます。こんな辺境のブログにも人って来てくれるのですね~。インターネッツは地獄だけど、垣根もないって意味じゃ、捨てたもんじゃないかもしれないっすね~(適当) さて、読書記録として始めたこのブログ、かなり自分にいい方向に作用しているようです。本を読むというモチベーションが高まる。これはでかい。そして、ブログ始めますよ~ってお知らせの初めの記事に書いた「消費している」という感覚が非常に薄くなった。 ブログっ...2016.01.31 14:06雑感
円城塔作『エピローグ』感想 「僕たちはあらゆるものを失うことができる。」ってすごい秀逸な帯の惹句だと思いませんか?というわけで、円城塔『エピローグ』の感想です。以下あらすじと冒頭引用。オーバー・チューリング・クリーチャ(OTC)が現実宇宙の解像度を上げ始め、人類がこちら側へと退転してからしばらく――。特化採掘大隊の朝戸連と相棒の支援ロボット・アラクネは、OTCの構成物質(スマート・マテリアル)を入手すべく、現実宇宙へ向かう。いっぽう、ふたつの宇宙で起こった一見関連性のない連続殺人事件に謎に直面した刑事クラビトは、その背景に実存そのものを商品とする多宇宙間企業イグジステンス社の影を見る……。宇宙と物語に、いったい何が起こっているのか? 私の最初の恋人は、誰かの...2016.01.31 10:50読書SF
笹本祐一作『星のダンスを見においで』感想 僕やあなたの上に広がる空のもっと上、そこに深遠に広大に存在する宇宙。もはや、現代人はその宇宙にしか未知を、ロマンを、異世界を、感じることができなくなったのかもしれない。地球上には人類に未開拓な場所など存在しないのだ。昔の西部劇はアメリカという新大陸の西を制圧していく男たちの物語だった。今はもう、「西側」は存在しない。その「西側」に匹敵する存在は宇宙しか存在しないのだ。 というわけで、『星のダンスを見においで』の感想です。分冊二冊なので(『地球戦闘編』と『宇宙海賊編』)それぞれのあらすじと、第一巻の『地球戦闘編』の冒頭を引用。〈地球戦闘編〉西銀河に悪名を轟かせた宇宙海賊ジャックが姿を消して18年。足取りを追う、かつての部下たちは辺鄙...2016.01.25 17:34エンタメ読書SF
スプラトゥーン非公式大会「AreaΣ Cup」参戦感想 或いはゲームの発展について 僕は、実はゲームが大好きなのです。小学生のころから目がすごく悪くなるまでプレイしたり、「NINTENDO64」の3Dスティックを使いすぎて親指に水膨れができたり、Aボタンを力強く押していたせいで、右親指の第一関節が外側に反らなくなってしまうなど、体がおかしくなるほど、ゲームに熱中していました。 小学生や中学生の頃は、「友達のところ遊びに行って来る!」と鞄を放り出して行く時は必ずゲームでしたね。「ニンテンドーゲームキューブ」が中心だった思います。「大乱闘スマッシュブラザーズDX」を中心に、「マリオカート ダブルダッシュ!!」や「カービィのエアライド」なんかをやっていました。僕をガノタ(ガンダムオタク)へと変貌させた「機動戦士Ζガンダ...2016.01.24 10:10ゲーム雑感
アガサ・クリスティー作『そして誰もいなくなった(原題:And Then There were None)』(青木久惠訳)感想 たぶん、多くの人(本を読まない人にも)に認知されている『そして誰もいなくなった』。そんな本作を恥ずかしながらまだ読んだことがなかったのです。ぴえー!すみません!というわけで読みました。以下あらすじ引用。その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴き立てる謎の声が響く……そして無気味な動揺の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されてゆく!強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。 冒頭引用。 ウォーグレイヴ判事は、一等喫煙者の隅の席で葉巻をくゆらせていた。少し前に公職を退いた判事の目は、《タイムズ》紙の政治記事を追っている。 判事は新...2016.01.19 12:53外国文学ミステリ読書
アン・レッキー作『叛逆航路(原題:Ancillary Justice)』(赤尾秀子訳)感想 主要SF文学賞(ヒューゴー賞やネビュラ賞など)に軒並み受賞した本作がついに翻訳され日本で発売!なんと七冠受賞を達成し、あの、ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』を超える快挙であるらしい。すげー!読むしかない!というわけで購入。以下あらすじ引用。はるかな未来。強大な専制国家ラドチは人類宇宙を侵略・併吞して版図を広げていた。其の主力となるのは宇宙艦隊と、艦のAI人格を数千人の肉体に転写して共有する生体兵器”属躰(アンシラリー)”である――。”わたし”は宇宙戦艦のAIだったが、最後の任務で裏切りに遭い、艦も大切な人も失ってしまう。ただ一人の属躰となって生き延びた”わたし”は復讐を誓い、極寒の辺境惑星に降り立つ……。デビュー長編にして...2016.01.17 14:14外国文学読書SF
石黒正数作『外天楼』感想 これも借り物。おススメを読みまくる日々。あ、新成人はおめでとうございます。一年が過ぎる速さに気を付けるんだぞ。 以下惹句引用。増改築を繰り返し迷路と化した集合住宅の一室で発見された不可解な死体(「面倒な館」)。人工生命学の科学者が刺殺された現場に残された血文字(「フェアリー殺人事件」)。新任の女刑事が過激でマニアックな推理を繰りひろげるせいで、世界は混乱していくばかり!?奇妙にねじれた笑いと感動に不意打ちされる傑作!! ちょっとネタバレあると思います、注意。伏線の回収が快感を呼ぶタイプの作品なので、読むつもりがあって、未読の場合は感想をあまりじっくり読まない方がよいと思います。問題ないように気を使ってはいますが、一応。無理でした。...2016.01.11 03:08漫画ミステリ読書SF
吉上亮作『PSYCHO-PASS ASYLUM 2』感想 卒業論文を書くために、硬い文章ばかりを読んでいた。だから、そのリハビリに選んだ本作。一作目は結構前に読んでいて、その後放っておいた二作目を手に取った。以下あらすじと書き出し引用。常守朱監視官が指揮する公安局刑事課一係。六合塚弥生執行官と分析官・唐之杜志恩は、未成年妊婦を拉致しては出産後に惨殺する謎の集団<箱舟>を追うが、やがて弥生は意外な人物と再会する――TVアニメ1期後の事件を描く「About a Girl」、若き監視官の宜野座伸元がアニマルセラピストによる<動物の再導入>事件を追う書き下ろしの「別離」。全2篇収録の『PSYCHO-PASS サイコパス』スピンオフノベライズ第2弾「About a Girl」 死ねない。それだけを...2016.01.10 05:48アニメ読書SF