小川一水作『天冥の標Ⅰ メニー・メニー・シープ』感想 あと約一カ月で新年度、みなさんいかがお過ごしですか。僕は卒業を間近に迫ったこの時期に、卒業のかかる単位認定試験・インフルエンザ・教育実習・初任者研修と怒濤の2月を送っておりました。まったく気の休まらない2月。人生最後のお休み期間。なんでこんなに辛いんだと、どこに発散すればいいのか分からないこのもやもやっぷり。助けてください。 社会に刃向かう、、、すなわち、革命。この甘美な響き。強固に制度が作られてしまっている今、なかなか実際には革命を起こすことができないからこそ、フィクションの中にそれを求めてしまうのかもしれない。というわけで、小川一水作『天命の標Ⅰ メニー・メニー・シープ』の感想です。 その先に、なにが待っていようとも。 以下、...2016.02.27 10:36読書SF
宮内悠介作『アメリカ最後の実験』感想 私、宮内悠介さん、大好きなのですよ!(突然の告白)好きな作家さんの新刊はすぐにチェックしなければ。文庫落ちなんて待ってられない!!なので、買ってきました単行本『アメリカ最後の実験』。読み終わったので、書きます。以下あらすじと冒頭引用。ここではないどこか、誰も書いたことがない世界を書きたい――気鋭の作家の新感覚小説!失踪した音楽家の父を捜すため、西海岸の難関音楽学校を受験する脩(シュウ)。そこで遭遇する連鎖殺人――「アメリカ最初の殺人」とは? ピアニストの脩が体感する〈音楽の神秘〉。才能に、理想に、家族に、愛に――傷ついた者たちが荒野の果てで掴むものは――西海岸の風をまとって、音楽が響き渡る……著者新境地のサスペンス長編。&nbs...2016.02.02 00:41音楽ミステリ読書SF