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さよならさんかくまたきてしかく。

ないものねだりは人の性で、隣の芝は青く見える。どれだけ手に入っても手にいれてないものを欲し、誰かさんは「足るを知る」とか言い出す。

僕にとっての青い隣の芝は東京だ。

べつに東京は最高にいいところではない。基本的に汚いし、人も多すぎる。


でも。なんでもある。なんでもできる。

そして。なんにもない。なんにもできない。



そんな街。そんな街で僕にとって輪郭がはっきりしている人と会うのが楽しい。さらに、そうではなかった人の輪郭がはっきりしてくるのも楽しい。

いまいるところに不満があるわけではない、ただ「なんかちげーな」という違和感に付きまとわれているだけだ。でも、それがケの日常の常なのかもしれない。違う気がする。

しかし、東京はハレの場にふさわしい。祝祭の街。

僕は躍り狂うために上京し続けるのだ。だからまたいきます。すべてを受け入れすべてをほっとく東京へ。檸檬のにおいが道標になるだろう。

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