「居酒屋の常連」学街の居酒屋は、街の定点観測所である。みたいな、格言めいたものを思いついたので、枕に置いてみた。しかし、これは確かにぼくの実感なのだ。そして、この後書かれるあれやこれやは、新卒の時分から4年間、週に一回ペースで通い詰めた居酒屋への謝辞である。 4年前の3月下旬、採用された会社に出社しやがれとの指令が下り、部屋がないのでウィークリーマンションで寝泊まりしていた時、その居酒屋に入った。変に男子寮で鍛えられていたぼくは、新人のぼくをまったく飲みに誘わない職場の先輩方に物足りなさを感じてしまっていた。それが、「独り居酒屋」へと駆り立てたのだ。しかし、恐いことには恐いので、お守りの本を携えていった。独り、居酒屋へ本を読みに行く。 そして、いつの...2020.02.14 16:13雑感