果てのない日常が。
終わりのない日常が僕の眼前に広がっている。
その景色は凹凸のない平坦なもの。歩いても、逸れても、いつまでも同じ景色。働き始めてからそんなイメージが脳裏に常にちらつく。
終わりがないことに、自分がこんなに恐怖を絶望を感じていたとは、思いもしなかった。
飲み込まれたら終わりだ、僕が。私が。自分が。
僕はつまらない人間にはなりたくない。普通の人間になどなりたくない。だけれど、僕は敗北してきた。つまり、お前は普通だ、と。お前はつまらないと。事あるごとに突きつけられてきたのも事実。
中3の最後の大会。高1初めてのテスト。教育実習。大学の卒業論文。
そして今。このままでは、顔のない人間になってしまう!
社会は荒波などではない。ただ、凪いでいる。
僕は抗いたい。別に型破りなことをしたいわけじゃない。型破りという型にはまるだけ、ということを知っているから。ただ、自分を、私を、僕を保つために。一石を投じ続けたい。
いつの間にか全てがルーティーンに巻き込まれていることを自覚しながらも、抗いたい。
神経を研ぎ澄ませ。考えろ。
僕はこれからも敗北し続けるのだろう。だって、僕は”平凡”だから”普通”だから。だけど、絶対僕が平凡であることを認めない。抗うことが僕を僕たらしめるのだ。平凡な僕のささやかな反抗によって。
絶望と反抗を繰り返し、すこしでも”普通”の縁に近づくことを信じて、僕は全力で生きていく。
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