砂つぶとなりて流れき新年度 慌ただしい引越しを終えて生活が落ち着いてきた。さっそく、飯田の地での出来事が「過去」の出来事と自分の中で処理され始めていてそれが悲しい。美化の過程はこのように起こるのだろうし、そのような処理こそが「生活」することのキモなのだろうと思う。「生活」とは「生きる」ことだ。朝起きて、ご飯を食べて、仕事に出かけ、将来のために貯蓄や資産運用や健康への気遣いをして、一緒に暮らす人と一緒に暮らして、排泄をして、掃除をして、ぐっすり寝ることだ。それらはとても素敵なことで、素敵すぎて直視できない。 飯田での4年間、特に後ろ3年間は教員人生で初めての担任を持っていたから、とても思い入れが強い。しかし、もうすでに、その思い出は(そう、もう「思い出」なのだ...2024.03.30 18:10